朝の身支度や手洗いなど、日常的に使う洗面台ですが、排水口の流れが悪くなってきたと感じたことはありませんか。
放置していると、完全に詰まってしまい、水が流れなくなるだけでなく、悪臭や汚れの逆流など、衛生面でも大きな問題になります。
詰まりの原因はさまざまですが、毎日のちょっとした習慣や汚れの蓄積が積もり積もって引き起こされるケースがほとんどです。
本記事では、洗面台の排水口が詰まる主な原因、効果的な解消法、自分でできる対処法、そして業者に依頼する際の注意点までを詳しくご紹介します。
洗面台のトラブルに悩まされないためにも、正しい知識を身につけておきましょう。
洗面台の排水口のつまり原因
まずは、洗面台の排水口のつまり原因をご紹介します。
洗面台の排水口のつまり原因
- 髪の毛やヒゲなどの毛類
- 石けんカスや皮脂などの汚れ
- 異物や小さなゴミの流入
① 髪の毛やヒゲなどの毛類
洗面台の排水口で最も詰まりやすいのが髪の毛です。
洗顔やヘアスタイリング、シェービングの際に知らず知らずのうちに落ちた髪やヒゲが、排水トラップ内で絡まり合い、徐々に水の通り道を塞いでいきます。
特に毛類は水に溶けないため、一度詰まり始めるとその隙間に石けんカスや皮脂汚れが付着し、ますます固まりやすくなります。
放置すればするほど、取り除くのが困難になり、完全に水が流れなくなるおそれもあるため、日常的にフィルター掃除やヘアキャッチャーの設置を心がけることが重要です。
② 石けんカスや皮脂などの汚れ
洗顔料やハンドソープ、シャンプーなどには界面活性剤が含まれており、これらが皮脂汚れと結びつくと粘り気のある白い塊となって排水口の内側にこびりつきます。
とくに冷たい水を使う冬場は、油脂が固まりやすく、管内での滞留時間が長くなることで詰まりの原因になります。
また、詰まった場所が見えない排水管の奥であればあるほど、自覚が遅れやすく、気づいたときにはかなり進行しているケースもあります。
定期的にぬるま湯を流す、重曹やクエン酸を使った自然派クリーナーでのケアなどを取り入れると、予防につながります。
③ 異物や小さなゴミの流入
洗面台ではコンタクトレンズの洗浄、化粧道具の洗い流し、アクセサリーの取り扱いなど、多様な用途があります。
その中でつい流してしまった小さな異物などが、配管内に留まり、水の流れを遮ることがあります。
こうした異物は水と一緒に流れ落ちることもありますが、途中で引っかかってしまうと、そのまわりに髪の毛や石けんカスが集まり、やがて大きな塊となって完全な詰まりを引き起こします。
異物を誤って流してしまった場合は、すぐに確認・対処することが被害拡大を防ぐポイントです。
洗面台の排水口のつまり解消法
次に、洗面台の排水口のつまり解消法についてご紹介します。
洗面台の排水口のつまり解消法
- お湯と重曹、クエン酸を使う方法
① お湯と重曹、クエン酸を使う方法
排水口の軽度な詰まりには、家庭にある重曹とクエン酸(または酢)を組み合わせた方法が効果的です。
排水口に重曹をたっぷりと振りかけ、その上からクエン酸を溶かしたぬるま湯をゆっくり注ぐと、化学反応によって泡が発生し、排水管内の汚れを浮かせて剥がします。
その後30分〜1時間ほど放置し、ぬるま湯でしっかりと流せば完了です。
自然素材を使った掃除法なので、環境にもやさしく、定期的なメンテナンスとしてもおすすめです。
② ラバーカップやワイヤーブラシを使う方法
物理的に詰まりを取り除くには、ラバーカップやワイヤーブラシの使用が効果的です。
ラバーカップを使う場合は、洗面ボウルに少量の水をためて排水口に密着させ、数回強く押し引きすることで内部に圧力をかけて詰まりを押し流します。
ワイヤーブラシは、排水口に挿入して回転させながら引き抜くことで、髪の毛や汚れの塊を絡め取ります。
これらの道具はホームセンターやネットショップでも手軽に入手できるため、常備しておくと安心です。
③ 市販のパイプクリーナーを使う方法
薬品による詰まり解消を試す場合は、市販のパイプクリーナーが選択肢となります。
強力な成分が配合されており、排水管内の頑固な汚れを溶かして流しやすくしてくれます。
ただし、使用方法を誤ると配管を傷めるリスクがあるため、必ず用量や使用時間を守ることが大前提です。
使用後はたっぷりの水を流して薬剤をしっかりと洗い流すようにしましょう。
特に塩素系は臭いが強く換気も必須となるため、安全に配慮しながら行う必要があります。
自分でできる対処
次に、自分でできる対処についてご紹介します。
自分でできる対処
- 排水トラップを確認・掃除する
- 洗面ボウルの排水口周辺を清掃する
- 定期的なぬるま湯流しを習慣にする
STEP1:排水トラップを確認・掃除する
まず確認したいのは、排水トラップ部分の詰まりです。S字やU字型になっているパイプ部分は、汚れがたまりやすく詰まりの温床となります。
トラップ部分を外すには、バケツや雑巾を用意し、水漏れに備えたうえで接続部分を緩めて分解します。
内部に詰まった髪の毛やヌメリを取り除き、再度取り付けて水漏れがないかを確認すれば完了です。
STEP2:洗面ボウルの排水口周辺を清掃する
見落としがちなのが、排水口の入り口周辺にたまった汚れです。
排水口に設置されているゴミ受けやヘアキャッチャーに髪の毛や石けんカスがこびりついていると、水の流れがスムーズにならず詰まりを助長します。
取り外してこまめに掃除し、取りつけ直すだけでも流れが改善することが多くあります。
STEP3:定期的なぬるま湯流しを習慣にする
日常的な予防策として効果的なのが、ぬるま湯を定期的に排水口に流す習慣です。
冷水だけでは固まりやすい油分や石けんカスも、ぬるま湯なら徐々に柔らかくなり、管内にとどまる前に流れていきます。
1週間に1〜2回程度、5リットル程度のお湯を流すだけでも、詰まり予防に大きな効果が期待できます。
洗面台の排水口のつまりを業者に依頼する際の注意点
自分で対処しても改善しない場合は、無理をせず業者に相談するのが賢明です。
まず、業者によって料金体系が異なるため、事前に複数社の見積もりを取り、出張費・作業費・薬剤費などの内訳を確認することが重要です。
また、緊急対応をうたう業者の中には、必要以上の作業をすすめて高額請求を行う悪質なケースもあるため、実績や口コミをしっかり確認し、できれば水道局指定工事店や地域密着の信頼できる業者を選びましょう。
さらに、作業内容や部品の交換が必要な場合は、その都度説明を受け、納得したうえで進めてもらうことが大切です。
詰まりは目に見えない箇所で起きていることが多く、プロによる確実な対応が必要な場面も多いため、依頼する側も最低限の知識を持っておくことで、不要なトラブルを防ぐことができます。
洗面台の排水口の詰まりは宮崎水道サービスにご相談を!
洗面台の排水口のつまりは、髪の毛や石けんカス、異物の流入など、日常的な習慣が積み重なって起きるケースがほとんどです。
初期の段階であれば、重曹やクエン酸を使った洗浄や、ラバーカップ・ワイヤーブラシによる物理的な除去、市販の薬剤など、自分で対応できる方法も数多くあります。
また、排水トラップの掃除やぬるま湯の流し込みといった習慣を取り入れることで、詰まりを未然に防ぐことも可能です。
ただし、症状がひどくなった場合や繰り返し詰まるようなときには、信頼できる業者に相談し、早めの対応を心がけることが重要です。
宮崎水道サービスは、指定給水装置工事事業者です。
洗面台の排水口の詰まりは、いつでも安心してご相談ください。

