「キッチンシンクを掃除する際の手順が知りたい」
「キッチンシンクの汚れ別の掃除方法について、それぞれの違いや特徴を理解したい」
毎日キッチンシンクを使用している方の中には、このような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
キッチンシンクは汚れが溜まりやすい場所であるため、定期的に掃除しないと頑固な汚れが発生してしまいます。
そこで本記事では、キッチンシンクを清潔に保つための効果的な掃除方法をプロが解説します。
本記事のポイント
・キッチンシンクの掃除方法がわかる
汚れの種類や掃除に役立つアイテム、綺麗な状態で維持するためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
キッチンシンクの汚れの原因と掃除方法
本記事では、キッチンシンクの汚れの原因と掃除方法について、以下の6つに分けてご紹介します。
キッチンシンクの汚れの原因と掃除方法
1, 水垢
2, 油汚れ
3, せっけんカス
4, ぬめり
5, サビ
6, 黒カビ
① 水垢
水垢は、白いウロコのようなものや黄ばみや黒ずみなどの汚れのことです。
水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が固まることが汚れの原因です。
水垢は放っておくと積み重なって頑固な汚れになり、簡単に落とせなくなります。
そのため、こまめに掃除することが大切です。
水垢汚れの掃除は以下の道具・手順でおこないます。
掃除に使用する道具
・お酢またはクエン酸
・スプレーボトル
・スポンジ
・キッチンペーパー
掃除の手順
1, 水200mlに対して小さじ1杯のお酢またはクエン酸を混ぜる
2, 1をスプレーボトルに入れて水垢に吹きかける
3, 30分~2時間ほど放置する
4, スポンジでこすり、水でしっかり洗い流す
5, キッチンペーパーで水気を取る
酸性洗剤で掃除することも効果的です。
② 油汚れ
油汚れは、料理で使った油や油の煙が原因の汚れのことです。
主にレンジフードやコンロまわりによく見られますが、油のついたお皿を洗ったり食べ残しを放置したりするとキッチンシンクにも油汚れがあらわれます。
油汚れを放置すると、光や熱の影響で酸化します。3〜6か月放置すると落とすのが難しくなるため、早めに対処することが大切です。
油汚れの掃除は以下の道具・手順でおこないます。
掃除に使用する道具
・食器用洗剤
・重曹
・ラップ
・スポンジ
掃除の手順
1, 丸めたラップにつけた食器用洗剤を泡立てて油汚れをこする
2, ぬるま湯で洗い流す
3, 重曹200mlと水100mlをペースト状になるまで混ぜる
4, 落とせなかった汚れに塗り、スポンジで洗う
5, ぬるま湯で洗い流す
掃除をするときはゴム手袋をつけるようにしましょう。
③ せっけんカス
せっけんカスは、せっけんの脂肪酸ナトリウムと水のカルシウムイオンが原因の汚れです。
水垢と同じような白い汚れが見られます。
せっけんカスの掃除は以下の道具・手順でおこないます。
掃除に使用する道具
・重曹
・スプレーボトル
・スポンジ
掃除の手順
1, シンクを水洗いする
2, 汚れに重曹を均一にふりかける
3, 30分~1時間ほど放置する
4, スポンジでこすり、水でしっかり洗い流す
5, キッチンペーパーで水気を取る
汚れが落ちない場合は水500mlとセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を混ぜたものを汚れに吹きかけて洗浄しましょう。
④ ぬめり
ぬめりは、油や食べ残し、生ごみなどで発生する菌が原因であらわれます。
茶色で粘着力のある汚れであることが特徴です。
ぬめりの掃除は以下の道具・手順でおこないます。
掃除に使用する道具
・お酢またはクエン酸
・重曹
・歯ブラシ
掃除の手順
1, ぬめりに重曹をふりかける
2, 1のうえから1/2カップのお酢または小さじ2杯のクエン酸をかける
3, 2のうえからぬるま湯を少量ずつかける
4, 30分程度放置する
5, お湯で洗い流す
6, 除去できなかった汚れを歯ブラシで落とす
7, 洗い流す
掃除するときはゴム手袋を使いましょう。
⑤ サビ
サビは、湿気や浸食性ガスが原因であらわれる汚れで、キッチンシンクが金属の場合に発生します。
包丁や缶詰などのサビが移ってサビが発生するため注意が必要です。
サビの掃除は以下の道具・手順でおこないます。
掃除に使用する道具
・クレンザー
・スポンジ
掃除の手順
1, スポンジにクレンザーをつけ、円を描くようにこする
2, 水で洗い流す
この方法以外にも、重曹とクエン酸をメラニンスポンジで洗う方法があります。
また、初期段階のサビの場合はメラミンスポンジのみで汚れが取れることもあります。
⑥ 黒カビ
黒カビは、水分や食べ残し、油などで発生する菌が原因であらわれます。
キッチンシンクと壁の間に発生しやすく、黒い汚れが見られます。
汚れを放置するとカビが根を張りしつこい汚れになるため、しっかりした除菌が必要です。
黒カビの掃除は以下の道具・手順でおこないます。
掃除する際の道具
・食器用洗剤
・塩素系漂白剤
・スポンジ
・キッチンペーパー
掃除の手順
1, 食器用洗剤をスポンジにつけ、黒カビまわりの汚れをこする
2, 水で洗い流す
3, 黒カビに均一に塩素系漂白剤を塗る
4, 10分~20分放置して水で洗い流す
5, キッチンペーパーで水気を取る
細かい汚れには割りばしにキッチンペーパーを巻きつけ、除菌・漂白剤を染み込ませて掃除することも有効的です。
素材別のキッチンシンクの掃除方法
本章では、キッチンシンクの素材別の掃除方法について、以下の3つの素材に分けてご紹介します。
キッチンシンクの素材別の掃除方法
1, ステンレスのキッチンシンク
2, ホーローのキッチンシンク
3,人工大理石のキッチンシンク
キッチンシンクの素材によって掃除方法や掃除のポイントが異なるため、ぜひ参考にしてみてください!
① ステンレスのキッチンシンク
ステンレスのキッチンシンクの掃除に使う主な道具・手順は以下の通りです。
掃除に使用する道具
・酸素系漂白剤
・スポンジ
・ふきん
・キッチンペーパー
掃除の手順
1, 40℃~50℃のお湯2リットルに酸素系漂白剤8gを混ぜる
2, 1をふきんやスポンジに染み込ませ、ステンレスの目に沿って拭く
3, 水で洗ったふきんで汚れ・漂白剤を拭き取る
4, キッチンペーパーで水気を取る
注意点は、硬いタワシやブラシなどでこすらないことです。
ステンレスは傷がつきやすいため、柔らかいスポンジを使うようにしましょう。
また、ステンレスの目にさからって洗うことも傷の原因となります。
傷に汚れが入ると頑固な汚れとなるため、注意することが大切です。
② ホーローのキッチンシンク
ホーローのキッチンシンクの掃除に使う主な道具・手順は以下の通りです。
掃除に使用する道具
・食器用洗剤
・スポンジ
掃除の手順
1, スポンジに食器用洗剤をつけて汚れの箇所をこする
2, 水で汚れや洗剤を洗い流す
3, 水拭き・乾拭きする
汚れが取れない場合は、水を含んだメラニンスポンジやクレンザーをつけたデニム地などでこするといいでしょう。
ホーローのキッチンシンクは汚れに強いことが特徴のため、日々のこまめの掃除でキレイな状態を保てます。
掃除するときは硬いタワシやブラシなどを使わず、柔らかいスポンジで洗うようにしましょう。
③ 人工大理石のキッチンシンク
人工大理石のキッチンシンクの掃除に使う主な道具・手順は以下の通りです。
掃除に使用する道具
・中性洗剤
・メラニンスポンジ
・布
掃除の手順
1, 乾いた布で人工大理石の表面を拭く
2, 原液の中性洗剤または水で薄めた中性洗剤を含んだメラニンスポンジで汚れをこする
3, 水で洗い流す
4, 乾拭きする
人工大理石は他の素材と比べて非常に傷がつきやすいです。
そのため、優しい力で汚れを落とすように心がけましょう。
また、熱湯を使わず、強い刺激を与えないことにも注意が必要です。
キッチンシンクをキレイに保つ3つのポイント
キッチンシンクの汚れは蓄積すると落ちづらくなったり臭いの原因になったりします。
そのため、こまめに掃除してキレイに保つことが大切です。
本章では、キッチンシンクをキレイに保つ3つのポイントをご紹介します。
キッチンシンクをキレイに保つポイント
1,こまめに水滴を拭く
2,コーティングをする
3,便利アイテムを使う
① こまめに水滴を拭く
キッチンシンクをキレイに保つ1つ目のポイントは「こまめに水滴を拭くこと」です。
キッチンシンクの水分は汚れの原因になります。
水滴を拭かずに放置すると少しずつ汚れが溜まり、頑固な汚れとなります。
掃除の負担を軽減するためにも、こまめに水滴を拭くようにしましょう。
② コーティングをする
2つ目は「コーティングをすること」です。
水や汚れを弾くコーティングをすれば、毎日の掃除が簡単になります。
定期的に念入りな掃除をすることも少なくなるため、積極的な利用がおすすめです。
③ 便利アイテムを使う
3つ目は「便利アイテムを使うこと」です。
便利アイテムを使用することで、効率よく掃除することができるようになります。
細かい繊維が汚れを拭き取るためのマイクロファイバークロスや、コーティング剤など、気になる方はぜひこれらの商品について調べてみてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、キッチンシンクの掃除方法や綺麗に保つためのポイントなどについてご紹介しました。
キッチンシンクは毎日こまめに掃除することが大切です。
こまめにキレイにしておくことで、洗剤や重曹などを使った念入りな掃除が簡単になります。
食品を扱うキッチンシンクを清潔な状態にしておくため、本記事で紹介した掃除方法や掃除のポイントを参考にしてみてください。