「キッチンシンクのコーティングって何?」
「キッチンシンクのコーティングの種類や手順がわからない」
キッチンシンクをキレイに保つためにコーティングを検討している方の中には、このようなお悩みを抱えている方も多いでしょう。
本記事では、コーティングの意味やコーティング剤の種類・選び方、コーティングの手順・注意点を解説しています。
本記事のポイント
・キッチンシンクのコーティングについて理解できる
コーティングに失敗したときの対処法も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
キッチンシンクのコーティングとは
キッチンシンクのコーティングとは、シンクに膜を張るものです。
キッチンシンクの小さな凹凸を滑らかにすることで、汚れや水垢が付きづらくなります。
汚れや水垢の付着の防止だけでなく、抗菌や防サビ、防カビ、防傷などの効果を得られます。
キッチンシンクをコーティングするメリット
本項目では、キッチンシンクをコーティングするメリットについて、以下の3つをご紹介します。
キッチンシンクをコーティングするメリット
1, 汚れが付きにくくなり、掃除の手間が減る
2, 汚れを落としやすく、時短掃除につながる
3, 劣化しにくくなる
① 汚れが付きにくくなり、掃除の頻度が減る
1つ目は「汚れが付きにくくなり、掃除の頻度が減ること」です。
キッチンシンクのコーティングは水分をはじく性質があり、汚れや水垢が付着しづらく、サビも発生しづらくなります。
汚れや水垢の付着、サビの発生を防げることで、念入りな掃除の頻度が減ることは大きなメリットだと言えます。
② 汚れを落としやすく、時短掃除につながる
2つ目は「汚れを落としやすく、時短掃除につながること」です。
水分をはじき汚れや水垢が付着しづらくなることで、軽く水分を拭き取ったり日常的な掃除をしたりするだけで、綺麗な状態を保てます。
毎日の掃除を短縮できることは、キッチンシンクをコーティングするメリットだと言えます。
③ 劣化しづらくなる
3つ目は「劣化しづらくなること」です。
汚れや水垢の付着やサビの発生を防ぐことは、キッチンシンクの劣化を防ぐことにつながります。
キッチンシンクの劣化による修理や交換は高額なため、コーティングでキッチンシンクを守ることにメリットがあると言えます。
キッチンシンクのコーティング剤の種類
本項目では、キッチンシンクのコーティング剤の種類について、以下の3つをご紹介します。
キッチンシンクのコーティング剤の種類
1, フッ素コーティング
2, シリコンコーティング
3, ガラスコーティング
① フッ素コーティング
1つ目は「フッ素コーティング」です。
フッ素コーティングとは、フッ素樹脂でキッチンシンクに膜を張るコーティング剤で「防汚コーティング」と呼ばれることもあります。
撥水効果や汚れを防ぐ効果があり、比較的安価で購入できることがメリットです。
また、初心者でも簡単にコーティングできることも嬉しいポイントです。
一方、効果持続期間は半年〜2年と短いことや、カビの発生を防げないことがデメリットです。
② シリコンコーティング
2つ目は「シリコンコーティング」です。
シリコンコーティングとは、シリコン樹脂で厚い膜を張るコーティング剤のことです。
シリコンコーティングのメリットは、撥水効果や汚れを防ぐ効果に加え、カビの発生を防ぐ効果があることです。
また、効果持続期間も3年程度と比較的長いこともメリットのひとつだと言えます。
フッ素コーティングよりも価格は高くなりますが、手頃な価格で購入できます。
一方、厚い膜で覆うため、コーティングが目に見えやすいことがデメリットとなるでしょう。
③ ガラスコーティング
3つ目は「ガラスコーティング」です。
ガラスコーティングとは、ガラスの成分が入ったコーティング剤のことです。
コーティング剤の中で強度・効果がもっとも高く、3〜5年効果が持続することがメリットです。
また、抗菌効果があったり、傷がつきにくかったりすることも特徴だと言えます。
強度や効果が高い分、他のコーティング剤と比べて高額な費用がかかります。
加えて、施工できる業者が限られていたり、施工完了まで20日程度かかったりすることがデメリットです。
キッチンシンクのコーティング剤のタイプ
キッチンシンクのコーティング剤には「スプレータイプ」と「液体タイプ」の2種類があります。
スプレータイプは、コーティングしたい箇所に吹きかけるだけで簡単に施工できます。
手軽に使えることはメリットですが、効果持続期間が1〜3か月と短いことがデメリットです。
一方、液体タイプは、本格的なコーティングをおこないたい場合におすすめできるコーティング剤です。
液体タイプのコーティング剤は、1~2年程度効果が持続することが嬉しいポイントです。
しかし、スプレータイプより手間がかかることがデメリットと言えます。
それぞれのメリット・デメリットを理解して、使いやすいものを選びましょう。
キッチンシンクのコーティングの手順とポイント
本項目では、キッチンシンクのコーティングの手順について、以下の3つに分けてご紹介します。
キッチンシンクのコーティングの手順
1, キレイに掃除し、乾燥させる
2, コーティング剤を塗る
3, 完全に乾燥するまで放置する
① キレイに掃除し、乾燥させる
はじめにキッチンシンクをキレイに掃除し、乾燥させます。
必要な道具は以下の通りです。
必要な道具
・中性洗剤や重曹
・キッチンペーパー
中性洗剤や重曹などでキッチンシンク内をスポンジで洗い、キッチンペーパーを使ってシンク内の水分を拭き取ります。
30分~1時間程度放置して、しっかりと乾燥させることがポイントです。
汚れの上からのコーティングをすると汚れが落とせなくなるため、必ず掃除をおこないましょう。
② コーティング剤を塗る
次に、コーティング剤を塗ります。
必要な道具は以下の通りです。
必要な道具
・コーティング剤
・ゴム手袋
購入したコーティング剤の説明書に従って、コーティングしていきます。
コーティングするときのポイントは、以下の順番で塗ることです。
コーティングの順番
1, 蛇口付近
2, キッチンシンクの縁の凹み部分
3, キッチンシンクの側面
4, キッチンシンクの底
また、何度も同じ場所をコーティングするのではなく、薄く伸ばすこともポイントのひとつです。
スプレータイプを使用する場合は塗りこむ必要はありません。
③ 完全に乾燥するまで放置する
最後に、完全に乾燥するまで放置しましょう。
コーティング剤が固まるまでは3時間~6時間程度必要です。
固まる前に触ったり水を流したりすると、コーティングがはがれたり効果が薄れたりする原因になるため、注意が必要です。
商品によって乾燥時間は異なるため、事前に説明書を確認しておきましょう。
キッチンシンクをコーティングするときの4つの注意点
本項目では、キッチンシンクをコーティングするときの注意点について、以下の4つをご紹介します。
キッチンシンクをコーティングするときの注意点
1, 作業中は必ず換気する
2, コーティング前に研磨剤を使って掃除しない
3, 新築の場合はクレンザー、クリーナーを使って掃除しない
4, コーティング後は塩素系漂白剤を使わない
① 作業中は必ず換気する
1つ目は「作業中は必ず換気すること」です。
特にフッ素コーティング剤やシリコンコーティング剤は有害物質が含まれているため、換気扇をつけたり窓を開けたりして、必ず換気をします。
有害物質を吸い込むことを防ぎたい場合は、マスクを着用して作業するといいでしょう。
また、皮膚に触れないよう、ゴム手袋などを着用することも大切です。
② 研磨剤を使って掃除をしない
2つ目は「コーティング前に研磨剤を使って掃除をしないこと」です。
コーティング後の掃除で研磨剤の入った洗剤を使うと、コーティングがはがれやすくなります。
また、硬いスポンジやタワシなどで洗うことも、コーティングをはがしてしまう原因になります。
③ 新築の場合はクレンザー、クリーナーを使って掃除しない
3つ目は「新築の場合はクレンザー、クリーナーを使って掃除しないこと」です。
新しいキッチンシンクには、汚れや傷がついていません。
クレンザー、クリーナーで洗浄すると傷がつく恐れがあるため、中性洗剤など普段使っている洗剤で洗い、コーティングするようにしましょう。
また、すでにコーティングされている新しいキッチンシンクはコーティングは必要ありません。
④ 塩素系漂白剤を使わない
4つ目は「塩素系漂白剤を使わないこと」です。
塩素系漂白剤はコーティング剤を傷つけてしまうため、使用は控えましょう。
食器や三角コーナーなどに使いたい場合は、コーティング箇所に付かないように十分に注意してください。
キッチンシンクのコーティングに失敗したときの対処法
本項目では、キッチンシンクのコーティングに失敗したときの対処法をご紹介します。
コーティングがはがれてしまったり、傷つけてしまったりした場合、一度コーティング剤をはがし、再度コーティングしましょう。
ポイントは、コーティング剥がし剤を使ってコーティングをはがすことです。
キレイにはがせたら、本記事で紹介した方法で再度コーティングしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、キッチンシンクのコーティングの種類やタイプ、コーティングするメリット、コーティングの手順を解説しました。
定期的にコーティングすることで、キレイなキッチンシンクを保てます。
本記事を参考に、キッチンシンクをコーティングしてみてください。