
真冬の寒い日、突然天井から水が垂れてきたり、壁が濡れていたりするのに気がついたら、多くの人が「雨漏りだ」と思い込んでしまいがちです。
しかし、実際には「漏水」、つまり給水管や排水管からの水漏れが原因であるケースも少なくありません。
特に気温が氷点下になる季節は、水道管が凍結・破裂して漏水が発生するリスクが大幅に高まります。
漏水と雨漏りは見た目では似ていても、発生するメカニズムや修理の方法が大きく異なります。
そのため、正しく見分けて適切な対応をすることが、被害の拡大を防ぐうえで非常に重要です。
間違った判断をすると、修理の手間が増えるだけでなく、費用も余計にかかってしまう恐れがあります。
今回は、真冬に起こりやすい水漏れトラブルについて、漏水と雨漏りの見分け方、それぞれの原因、発生しやすい場所、そして判断が難しい場合の対処法までをご紹介します。
本記事のポイント
・漏水と雨漏りの見分け方がわかる
・原因、発生しやすい場所、そして判断が難しい場合の対処法がわかる
漏水と雨漏りの見分け方
まずは、漏水と雨漏りの見分け方についてご紹介します。
漏水の場合
漏水とは、建物内の給水管や排水管などから水が漏れる現象です。
水道管の破損、接続部の劣化、または凍結による破裂などが原因で発生します。
特に真冬は、気温の低下により配管内の水が凍結し、膨張によって管が割れることが多く見られます。
漏水の特徴は、雨が降っていない晴天時でも水が漏れること、常にじわじわと水が出続けること、そして水道メーターが使っていないのに回っていることです。
また、水漏れの音が静かな夜間に「ポタポタ」や「チョロチョロ」と聞こえることもあり、配管の中で発生しているため天候とは無関係に発生します。
水道料金が急に高くなったときも、漏水の可能性を疑うべきサインの一つです。
雨漏りの場合
雨漏りは、屋根や外壁、窓枠など外部に面した構造の隙間から、雨水が室内に浸入する現象です。
特徴としては、雨の日にだけ発生すること、壁や天井にシミが広がる、ポタポタと滴る水の音がするなどが挙げられます。
逆に、晴天の日には症状が治まることが多く、天候に強く影響されるのが漏水との大きな違いです。
雨漏りは、防水処理の不備や経年劣化によって屋根材や外壁の防水層が破れていたり、雨樋が詰まっていたりすることで発生します。
症状が目に見えて現れたときには、すでに内部構造まで水が入り込んでいることもあり、早期発見と補修が重要です。
漏水が発生する原因
次に、漏水が発生する原因についてご紹介します。
漏水が発生する原因
1, 水道管の凍結と破裂
2, 経年劣化や接続部の緩み
①水道管の凍結と破裂
真冬に多発する漏水の最も典型的な原因は、水道管の凍結とその後の破裂です。
水は凍ると体積が増える性質を持っており、密閉された配管内で凍結すると圧力が高まり、管が破損してしまいます。
夜間の冷え込みで凍った水が、日中に解けて一気に流れ出すことで漏水が顕在化するケースもあります。
屋外の露出配管や、床下など断熱が不十分な場所の配管が特に凍結しやすくなっています。
②経年劣化や接続部の緩み
築年数の経った住宅や設備では、配管自体の劣化が進行していることがあります。
長年使われてきた金属製の配管は腐食やサビによって強度が落ちており、ちょっとした衝撃や寒さでも破損しやすくなっています。
また、継ぎ手部分のパッキンが硬化していたり、ナットが緩んでいたりすると、じわじわと水が漏れ出す原因になります。
こうした劣化は目に見えにくいだけに、定期的な点検が不可欠です。
漏水が発生しやすい場所
次に、漏水が発生しやすい場所についてご紹介します。
漏水が発生しやすい場所
1, 屋外の給水管・蛇口
2, 床下・壁内の配管
3, 天井裏や浴室天井付近
①屋外の給水管・蛇口
庭や駐車場、ベランダなどに設置された屋外の水道は、気温の影響を直接受けやすく、凍結や破裂による漏水が最も多い場所です。
特に、配管が露出している場合は、断熱材や保温チューブでの保護がされていないと、寒波にさらされることで破損するリスクが高まります。
②床下・壁内の配管
床下や壁内に通っている配管は、普段目に見えない場所にあるため、漏水が発生してもすぐに気づきにくいという特徴があります。
室内でも外気が入りやすい隅や通気口付近の配管が凍結することがあり、水が漏れた場合はフローリングが浮いたり、壁紙にシミができたりして発覚します。
こうした箇所の漏水は修理に時間も費用もかかることが多いため、早期発見が重要です。
③天井裏や浴室天井付近
浴室の上や天井裏に設置されている給水管や排水管も、真冬の凍結リスクが高い場所です。
天井裏に湿気がこもっていると、結露によっても水が垂れてくることがあり、漏水との区別が難しい場合もあります。
天井からポタポタと水が落ちてくる場合は、まず水道メーターの確認とともに、配管の経路をチェックすることが大切です。
雨漏りと漏水の違いがわかりにくいときはどうする?
雨漏りと漏水のどちらかわからない場合は、天候と症状の出方を記録しつつ、水道メーターを確認するのが有効な方法です。
すべての蛇口を閉じた状態でも水道メーターが回っているようなら、建物内部のどこかで水が漏れている「漏水」の可能性が高いと考えられます。
一方で、雨が降った日だけ水漏れが発生するのであれば、それは「雨漏り」の可能性が高いです。
ただし、どちらか一方と断定しにくい症状もあるため、判断に迷う場合は早めに専門業者に調査を依頼しましょう。
水道設備業者や雨漏り診断士など、それぞれの分野に精通したプロに相談することで、正確な原因特定と迅速な修繕が可能になります。
水まわりのトラブルは宮崎水道サービスへ
真冬に起こる水漏れトラブルには、「漏水」と「雨漏り」という二つの原因が考えられます。
それぞれ見た目は似ていても、発生のタイミングや根本的な原因、対処方法が大きく異なります。
特に漏水は、凍結や経年劣化による配管破損が主な原因であり、晴天時でも発生するのが特徴です。
一方、雨漏りは雨の日に限定して起きることが多く、屋根や外壁などの外部から水が侵入します。
被害の拡大を防ぐためには、どちらの現象かを正しく見極めることが第一歩です。
自力で判断が難しいときには、迷わず専門家に調査を依頼することをおすすめします。
もし水道業者に修理等を依頼する際は、水道工事や専門的な作業が伴う可能性があるため、豊富な知識や実績を持つ「水道局指定業者」を選ぶと良いでしょう。
また、宮崎水道サービスも、水道局指定業者として宮崎県内のエリアを対象にサービスを提供しているので、トラブルに遭遇した際にはぜひお気軽にお問い合わせください!