
水回りは、毎日必ず使用する生活インフラの中心とも言える場所です。
キッチン、浴室、トイレ、洗面所といった設備は、使用頻度が高いからこそ劣化もしやすく、使い勝手に直結する空間でもあります。
そのため、「掃除がしづらい」「カビが取れない」「使いにくい」といった悩みが溜まると、暮らしの満足度は大きく低下します。
特に築年数が経過した住宅では、設備自体の老朽化に加えて、見えないところでの配管劣化や水漏れリスクも増してきます。
こうした背景から、水回りのリフォームを検討する方は年々増えており、「快適さ」と「将来の安心」を両立させる手段として注目されています。
今回は、水回りリフォームの基本知識から、箇所別のポイント、費用相場、失敗しないための注意点までを網羅的に解説します。
本記事のポイント
・水回りリフォームの基本知識から、箇所別のポイントがわかる
・費用相場、失敗しないための注意点がわかる
水回りリフォームとは?対象となる主要4箇所
水回りリフォームとは、家の中でも水を多く使用する「キッチン」「浴室」「トイレ」「洗面所」といった空間の設備・配管・内装を改善する工事を指します。
それぞれに異なる使用目的と機能性が求められるため、単なる見た目のリフレッシュではなく、実用性と衛生性の向上が重要なポイントとなります。
水回りリフォームとは?対象となる主要4箇所
1, キッチン
2, 浴室
3, トイレ
4, 洗面所
①キッチン
キッチンは調理や洗い物など、複数の動作が交錯するため、リフォームでは作業効率と収納性が重要になります。
最近では対面型やアイランドキッチンが人気ですが、スペースの取り方によっては動線が悪くなることもあるため、レイアウト選定が成功の鍵を握ります。
②浴室
浴室はカビや結露など湿気による悩みが多く、断熱性の高い浴槽や防カビ仕様の壁材・床材を導入することで快適性が大幅に向上します。
ユニットバスへの交換は短工期で済む場合が多く、省エネ設備との組み合わせでランニングコスト削減も期待できます。
③トイレ
トイレリフォームでは、古い便器から最新の節水型へ交換するケースが増えています。
フチなし構造や自動洗浄機能付きなど、清掃負担を軽減する設備が人気です。
また、壁紙や床材も汚れに強く、掃除しやすい素材を選ぶことで長期的なメンテナンスがラクになります。
④洗面所
洗面台の収納力や洗面ボウルの広さ、コンセントの配置など、日常的な動作に直結する要素が多い洗面所。
家族が多い家庭では、2人並んで使える広さや、三面鏡タイプの収納付きミラーが好まれます。
リフォームのタイミングはいつがベスト?
水回りのリフォームには「不便を感じた時」だけでなく、設備の寿命を目安に計画的に行うのが理想的です。
水回り設備の寿命はおおよそ10年〜20年とされており、トラブルが起きる前の「予防的リフォーム」が費用面でも安心です。
たとえば、給排水管の寿命は20〜30年と言われていますが、目に見えない部分で劣化が進行していると、配管からの水漏れや詰まりの原因になります。
配管交換を伴うリフォームは床や壁の解体が必要になるため、表面的な内装リフォームと同時に行うことで、工事期間やコストを効率化できます。
また、ライフスタイルの変化や家族構成の変動、老後を見据えたバリアフリー対応など、「暮らしにフィットさせるためのリフォーム」も重要なタイミングのひとつです。
水回りリフォームの費用相場と要素別の違い
水回りのリフォーム費用は、設備のグレードや施工範囲によって大きく異なります。
以下は一般的な費用感です。
水回りリフォームの費用相場と要素別の違い
1, キッチンのリフォーム費用
2, 浴室リフォームの費用
3, トイレ・洗面所の費用
①キッチンのリフォーム費用
システムキッチンの交換だけであれば60万円〜120万円程度。
対面キッチンへの変更や壁の移動などを伴う場合は150万円を超えることもあります。
設備のグレードによっても差が大きく、ハイエンドモデルでは200万円以上になることもあります。
②浴室リフォームの費用
ユニットバス交換は80万円〜150万円程度が相場です。
在来工法からユニットバスへの変更には防水工事が加わるため、追加費用が発生するケースもあります。
追い焚き機能や浴室乾燥機の設置などオプションによって変動します。
③トイレ・洗面所の費用
トイレは15万円〜40万円、洗面所は20万円〜50万円程度が目安です。
便器の交換のみで済む場合は比較的低コストですが、壁紙や床の張り替え、収納の追加などが入ると費用は上がります。
水回りリフォームで失敗しないための注意点
次に、水回りリフォームで失敗しないための注意点についてご紹介します。
水回りリフォームで失敗しないための注意点
1, 施工業者の選定は実績重視
2, ショールーム見学でサイズ感・仕様を確認
3, 将来的なライフスタイルを見据えた設計
①施工業者の選定は実績重視
水回りリフォームは見えない部分(配管や防水処理)が多く、施工品質によっては数年後に不具合が出ることもあります。
水回りに特化した実績のある業者を選び、できれば複数社に相見積もりを依頼しましょう。
②ショールーム見学でサイズ感・仕様を確認
設備機器はカタログ上で見るより、実際に体験することでサイズ感や操作性を確認しやすくなります。
ショールームではグレードの違いによる価格差も把握しやすく、納得した上での選択につながります。
③将来的なライフスタイルを見据えた設計
現在の使いやすさだけでなく、5年後・10年後の生活を想像しながら計画を立てることが大切です。
高齢化や子育てなど、変化する暮らしに対応できる設備選びや動線設計を心がけましょう。
水まわりのトラブルは宮崎水道サービスへ
水回りのリフォームは、生活の快適性を大きく左右する重要な投資です。
設備の老朽化やライフスタイルの変化に対応するだけでなく、住宅全体の価値を維持・向上させる役割も担っています。
設備の寿命を見越して計画的に行うことで、トラブルやコストのリスクを最小限に抑えることが可能です。
キッチン、浴室、トイレ、洗面所と、それぞれに異なる工夫や注意点がありますが、どの空間にも共通するのは「機能性」「清掃性」「耐久性」の3要素です。
信頼できる業者と十分な打ち合わせを重ね、自分たちの生活に最適なプランを見つけましょう。
もし水道業者に修理等を依頼する際は、水道工事や専門的な作業が伴う可能性があるため、豊富な知識や実績を持つ「水道局指定業者」を選ぶと良いでしょう。
また、宮崎水道サービスも、水道局指定業者として宮崎県内のエリアを対象にサービスを提供しているので、トラブルに遭遇した際にはぜひお気軽にお問い合わせください!